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中古マンションを購入する際に、みんな気になるのが指値の話。
実際値引けるものなのか、値引くとしたら、5万?10万?100万?どんな単位で値引き依頼をするのが一般的なのか?など知らないことだらけだと思います。
「値引きをしたいけど、売り主さんに失礼のない金額ってどれくらいだろう?」そんなことを考えていると指値の話をしそびれて、切り出すタイミングを失ってしまった人も中には結構いるのだとか。
折角の大きな買い物で損はしたくない!と思っている人に、今回は中古マンションの指値を成功させるたった3つの方法をお教えいたします。
その1.戦いは内覧時から始まっている!売り主さんに好印象を与えよう
中古マンションでは、内覧の時に、売り主さんが居住中で内覧時に色々とお話しできるパターンも多いです。
その際、「この人に物件を買ってほしいな」と思わせることが重要です。
売主にとって、マンションを売るということは、「自分が誰に売るかによっては、ご近所さんにご迷惑をかけるような人を連れてくることになるかもしれない」という危険をはらんでいます。
やはり、長年そこに住んで、マンションといえど、左右上下階の人との付き合いなど多少なりともあるはずです。
仲良くやっていたコミュニティに、ある日突然周囲に迷惑行為を働くような人を連れてくるわけにはいきませんよね。
義務ではないですが、ある程度はマナーかと思います。
それを考えると、お金を払ってくれれば誰でもいいというわけではなく、人柄もかなり重要視されているということです。
そうなってくると、内覧時に気に入られるか気に入られないかは、指値だけでなく購入の可否含めて重要になってきます。
気に入ってもらうためには、以下のことは最低限話しましょう
・そもそも街がかなり気に入っていて、ここに住めたらとっても幸せだと前々から思っていた
・売り主さんがここに住めているのがうらやましい
・もしご近所さんと仲良くされていたら、私も引き続き仲良くやっていきたい
・このマンションがこのタイミングで売りに出されるなんて、なんてラッキーなんだろう
少々オーバー気味でも、売り主さんからしたら「そういう買主さんが現れてくれてありがたいな」と思ってもらえます。
また、この時重要なのが、「購入意思がかなり硬い人だな」と思ってもらう事です。
「指値をするだけして、結局っぱり迷ってるんです」じゃ話にならないので、購入意欲が薄そうな人からの指値の申し入れは、売り主さんからしたら半信半疑で受け入れがたい話になってきます。
あれだけ気に入ってくれてたら、そりゃ指値したら確実だよな~と思ってもらえるような振る舞いを心がけましょう。
その2.住宅ローンの事前審査を通過させておく
その1の話と近いのですが、お金が借りられることがわかっている人であれば、売り主さんからすれば、購入してもらえる確率は上がります。
「あとは、あなたの指値許可待ちです!」
という状態にもっていければ、指値に応じてくれる可能性は高まります。
その3.金額提示の切り口が大事!物件の相場などはリサーチしたうえで指値理由を提示しよう
いよいよ指値をしようとするときに大事なのが、どういう切り口で指値を提示するかというところになってきます。
例えば、下記のようなパターンがあります。
・とっても気に入ったのだけど、北向きというとこだけが気になり、比べている物件が南向きで同じ金額なのですが、売り主さんの印象からマンションの良さが伝わってきて、こちらにしたいと思っております。つきましては、端数分の80万円を指値させていただけないでしょうか。
・周辺相場と比べると180万円ほど高額かと思いますが、売り出したばかりかと思いますし、かなりいい物件でしたので、100万円の指値でいかがでしょうか
購入しようとしている物件の相場がいくらなのかを、仲介業者の人にしっかり確認し、相場とどれだけ離れているのかなどを把握することで、提案できる金額の幅や切り口が変わってくるので、しっかりと作戦立てて行うのがいいでしょう。
そもそも指値ができない物件
また、売り主さんの物件売却理由によっては指値できない状況もあります。
それを把握するために、不動産営業マンには下記、3点を必ず確認してもらいましょう
・なぜ売るのか?(物件売却理由)
・いつまでに売りたいのか?(売却希望期限)
・いくらで売りたいのか?(売却希望金額)
もしかしたら、提示している金額よりも安くなってしまうと、ローン残債が発生し、そもそもこの家を出ることができないから指値ありでの売却はそもそも不可能、など理由によっては初めから指値は無理な場合もあります。
内覧前に、指値が通ればもう購入したい物件だ!と期待が高い物件に関しては、内覧前に、「なぜ、いつ、いくら」を確認してもらうようにした方が、事前に対策を練ることができますし、効率的です。
指値が成功しやすい物件
やはり、売りに出してから1ヶ月以上経過している物件は指値が成功しやすいです。
これも、なぜ?いつ?いくら?次第にもなってくるのですが、売れると思って売り出しているものがなかなか売れないと、人はかなりのストレスにさらされます。
そんな時に、値下げしてくれたら買うよ!という神様みたいな人が現れれば、少々の指値は問題なく了承してくれるケースが多いです。
指値の注意点
失礼すぎる金額を提示するのはNG
相場通りの金額で提示されているのに、200万円も300万円も指値の要求をするのは控えましょう。
仲介業者が間に入っているので、ハチャメチャな金額を提示することはないと思いますが、「トライするだけやってみよう!」などと軽い気持ちでおねがいするのはやめましょう。
指値に応じてくれたのに購入しない
基本的に、指値の金額になってから検討するということはあり得ません。
その金額だったら購入しますと言うことになるので、本当にあとは金額だけなのか?を確認したうえで申し込みましょう。
気になる!指値のQ&A
Q.指値ってどうやってするの?
A.物件購入を申し込む時に作成する、買付証明書に希望金額を記入して、仲介会社に提出します。
Q.どれくらいで返答がくるの?
A.早いと即日ですし、月曜日に提出したとしたら、木・金曜日(火曜水曜が不動産がお休みのため)に返答が返ってくることが多いです。
Q.提示した金額じゃなくても、金額をもっと抑えた指値ならOKになることはある?
A.あります
100万円で提示して、端数の80万円で落ち着くケースはよく見かけます。
指値については仲介業者と足並みそろえて計画的に行っていこう!
人気物件なのに、指値ばかりに気を取られていると、ほかの人に満額で購入されてしまった!なんてこともよくあります。
欲張りすぎずに、ほかにも内覧者が多いような物件は様子をうかがいながら指値の件は進めていきましょう。
私が中古マンションを購入した時も指値をしてもらいました。
売主さんとは、決済の時にお会いするので、その時に気まずくならないよう、誠意ある対応を心がけたいですね。